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author | HIROSE Yuuji <yuuji@gentei.org> |
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date | Thu, 24 Aug 2023 09:51:54 +0900 |
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%#!platex -kanji=%k \documentclass[14pt,dvipdfmx]{jsarticle} \addtolength{\topmargin}{-2cm} \addtolength{\textheight}{2cm} \addtolength{\textwidth}{2cm} \addtolength{\oddsidemargin}{-1cm} \addtolength{\evensidemargin}{-1cm} %\pagestyle{empty} \title{s4利用の手引き\\- 指導者褊 -} \date {2020年4月3日} \author{広瀬雄二} \newcommand{\sfoururl}{\url{https://www.yatex.org/s4pr/}} \newcommand{\kbd}[1]{\texttt{#1}} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} % required for `\includegraphics' (yatex added) \usepackage{url} % required for `\url' (yatex added) \usepackage{eclbkbox} % required for `\breakbox' (yatex added) \usepackage{supertabular} % required for `\supertabular' (yatex added) \usepackage{subfigure} % required for `\subfigure' (yatex added) \usepackage[usenames,dvipsnames]{color} % required for `\color' (yatex added) \newcommand{\strong}[1]{\textbf{\textcolor[named]{Red}{\underline{#1}}}} \usepackage{ascmac} % required for `\screen' (yatex added) \begin{document} %\thispagestyle{empty} \maketitle \textcolor[rgb]{0.8,1,0.8}{\hrule height 0.7mm depth 0mm width \columnwidth} \section{はじめに} s4 はSNSを出発点とした提出物・情報交換ツールです。Moodleなどに代 表されるLMS(Learning Management System)では、資料やレポートのス ムーズな提出などの授業運営が主で、他の機能が追加的位置付けです。 また mahara や sakai などに代表されるePortfolioは、学習記録の共 有が重視されており、いずれも出発点が違います。s4はアクティブラー ニングを基本とした、相互のコミュニケーションを主軸としつつグルー プ活動を進めたり、記録を残したり、検索しあとで活用する機能を主体 としており、それぞれが違う哲学のもとに生まれています。 s4の機能を短くまとめると以下のようになります。 \begin{enumerate} \item 招待制のSNS(管理者が登録しなくてもよい) \item 個人による日記作成と提出ファイルのまとめ \item 誰でも自由に作成できるグループとそこでの相互提出物管理と連絡 \item グループ内での掲示板(クイズ/レポート提出集計機能)(\ref{report}) \item グループをさらに再分割したチームの結成 \item 新着表示 \item 全文検索 \end{enumerate} \section{個人ホーム画面} \url{https://www.yatex.org/s4/} をブラウザで開き、ユーザ名(メイ ルアドレス)とパスワードを入れログインします。ログインすると個人 ホーム画面に移行します(図\ref{img-home})。アカウントがない場合は、 既に加入している人に招待してもらうことで加入できます\footnotemark。 \footnotetext{パスワードを忘れた場合はパスワード欄にwasuretaと入 れてください。登録メイルアドレスに対処法が届きます。セキュリティ 上の理由から、ログイン用のメイルアドレスを間違えて入力した場合も あたかも正常処理したかのようなメッセージが届き区別がつかないので、 ユーザ名の間違いには注意してください。} \subsection{プロフィール設定} 最初にログインしたら、まず\strong{プロフィールの編集}に進み、必 要な情報を更新します。 \begin{itemize} \item ひとこと \item プロフィール画像(書き込み時のアイコンになる) \end{itemize} の2点は更新しておくと分かりやすくなります。学生にはそれらに加え、 \begin{itemize} \item 名前(日本語OK) \item 通知送信メイルアドレス(複数可) \end{itemize} の項目を設定させるのが望ましいでしょう。 名前には、ニックネームなど他者と区別のつく分かりやすいものに変え ておくよう指示するとその後のコミュニケーションが円滑になります。 また、通知先には携帯電話のアドレスを設定させ、連絡をすぐに確認で きるようにするとスムーズです。 \begin{figure}[tb] \centering \begin{center} \includegraphics[bb=0 0 897 459,clip,width=0.6\columnwidth]{home.jpg} \end{center} \caption{個人ホーム画面} \label{img-home} \end{figure} \subsection{グローバルメニュー} 図\ref{img-home}の画面上方にある緑色の5枠は、全ての画面に現れる リンクで、どの画面からも対応するページに飛べます。 \colorbox[rgb]{0.8,1,0.8}{\gt\small \begin{tabular}[t]{|c|c|c|c|c|} \hline \makebox[6zw]{ホーム} & \makebox[6zw]{参加者一覧} & \makebox[6zw]{グループ一覧} & \makebox[6zw]{招待} & \makebox[6zw]{再ログイン} \\\hline \end{tabular} } \vspace*{1ex} % \begin{enumerate} % \item ホーム画面へ % \item ユーザの一覧画面へ % \item グループの一覧画面へ % \item 誰かに招待状を送る画面へ % \item アカウント切り替えの画面へ % \end{enumerate} よく使うのは「ホーム」と「グループ一覧」で、 まだ加入していないグループに入る場合は「グループ一覧」から 加入したいグループに進みます(加入方法は\ref{ope-grp}節)。 \subsection{サマリータブ} 同じく図\ref{img-home}の画面下方に並ぶタブは左から順に \begin{enumerate} \item 自分の日記一覧 \item 加入しているグループ一覧 \item 自分が書き込んだ宛先掲示板一覧 \item SNS全体の新着情報(読めるもののみ) \end{enumerate} で、普段の利用では4番目の「新着」を選ぶことで動きのある場所にす ぐ飛べます。 \subsection{日記作成} 「新規話題の作成」リンクに進むと日記を作成できます。日記目的だけ でなく、他人からの書き込みで通知が届くので、連絡用に利用できます。 また、あとから全文検索できるため、長期的な備忘録になります。個人 日記の場合、作成画面では、 \begin{center} \begin{tabular}{|c|l|} \hline タイトル & 一覧に出る日記の標題を記入\\\hline 序文 & 日記のヘッダに出る見出しを記入\\ \hline \end{tabular} \end{center} の2つを記入して[OK]ボタンを押します。その他の部分はグループ掲示 板のときに設定します(→\ref{grp-blog}節)。 \subsection{記事の書き込み} 日記、あるいは後述するグループでの掲示板を開くとページ下部にコメ ント記入欄が現れます。べた打ち文章だけでなく、見出し、箇条書き、 表、強調、URLリンク、ハッシュタグ(検索キーワード埋め込み)などが 利用できます。詳細は \ref{adding-comments}(\pageref{adding-comments}ページ)で説明しま す。 \section{グループでの操作} \label{ope-grp} 科目履修者、あるいはゼミなどの集団単位を\strong{グループ}として そのメンバーで閉じた操作を行ないます。 \subsection{グループ加入} \begin{figure}[tb] \centering \includegraphics[bb=0 0 877 557,clip,width=0.6\columnwidth]{grphome.jpg} \caption{グループホーム画面} \label{grp-home} \end{figure} グループのホーム画面(図\ref{grp-home})に進み、 \begin{quote} □ 自身の加入状態を操作する \end{quote} のチェックボタンをクリックすると、そのグループに参加するか否かを 選べます。 \begin{quote} ◎参加 / ○参加しない \end{quote} のように、「参加」にチェックを入れ[送信]ボタンを押すことで加入で きます。なお、通知先のメイルアドレスはグループごとに変えることも でき、その場合はすぐ下の枠に入力することで設定できます。 \subsection{グループ掲示板作成} \label{grp-blog} グループに参加するとそのグループ固有の\strong{掲示板}を作成でき ます。「グループの新規話題作成」リンクに進むと個人日記のときと同 様の画面が出ます。タイトルと序文以外の項目がグループ掲示板では重 要な意味を持ちます。 \begin{itemize} \item \framebox{用途} 以下の4つから選びます \begin{description} \item[普通の掲示板] 文章による情報のやりとりを主目的とする掲示板を作成 します。 \item[レポート提出用(相互に参照可能)] 書き込みや、ファイル添付を集計可能な掲示板を作成し ます。添付ファイルは参加者なら誰でも閲覧できます(グ ループ外の人は閲覧不可)。 \item[レポート提出用(添付ファイルは管理者のみ参照可能)] 上と同様ですが、添付ファイルはグループの管理者のみ しか開くことができません。 \item[クイズ(管理者以外は本人の記事のみ見える)] 普通の掲示板と同様ですが、管理者には全員の書き込み が見えますが、それ以外のメンバーは自分の書き込みし か見えません。答を内緒にしたいクイズやアンケートで 利用できます。 \end{description} \item \framebox{コメント書き込み通知} 以下の3つから選びます \begin{description} \item[管理者のみに通知(グループの場合のみ)] メンバーからの書き込みがあったことを、そのグループ の管理者の通知先アドレスに送信します。 \item[所有者全員に通知] 管理者だけでなくメンバー全員に通知します。全員に連 絡したいことがあれば、この値に設定した掲示板を作成 して利用します。 なお、後述(\ref{mkteam}節)する\strong{チーム}を掲示 板の所有者とした場合は、グループ全員でなくそのチー ム員全員に通知されます。 \end{description} \item \framebox{稼動状態} 以下の2つから選びます \begin{description} \item[稼動] 通常のモードです。 \item[凍結] 新規の書き込みを禁止します。提出締切を過ぎた場合や、 書き込みが多くなって次の掲示板に移行したい場合に 「凍結」します。 \end{description} \end{itemize} \subsection{掲示板への書き込み} \label{adding-comments} \begin{figure}[tb] \centering \includegraphics[bb=0 0 707 209,clip,width=0.7\columnwidth]{comment-area.jpg} \caption{コメントエリア} \label{commentArea} \end{figure} 日記や、書き込みできるグループの掲示板にはコメントエリアが現れま す(図\ref{commentArea})。文章を書き込んで[送信]ボタンで書き込み が追加されます。改行文字はそのまま反映されます。 全てのコメントには \#\strong{記事番号} が連番でつきます。誰かの 書き込みに対して返事をしたいときは、その番号を書き込むとよいでしょ う。またすぐにさらなる返事が欲しいときは書き込みを(掲示板の通知 モードに依らず)相手に直接通知できます。書き込み先頭に \begin{quote} \begin{screen} \verb|>#12345 その時間厳しいので、朝か夕方にしませんか。| \end{screen} \end{quote} のように半角不等号に続けて記事番号を書くことにより、書いたコメン トが元記事の(上の例では\verb|#12345|番を書いた)人にも直接通知が 送られます。なお、相手の記事の番号部分をクリックすると自動的にコ メントエリアにこの記号が入ります。 \begin{table}[tb] \centering\caption{s4で利用できるマークダウン記法} \label{markdown} \small \begin{supertabular}[t]{p{0.28\columnwidth}|p{0.7\columnwidth}} \hline \centering 記法(\verb*| |は半角空白) & \multicolumn{1}{|c}{意味} \\ \hline \verb*|## | & 行頭に書いて大見出しにする (\verb|#| 3個で中見出し、4個で小見出し) \par 例: \verb|## はじめに| \\\hline \verb|href=|URL & 行頭に書いてそのURLへのリンクを張る \\ & 例: \verb|href=http://www.koeki-u.ac.jp/| \\ \hline \verb|[[|URL\verb|]]| & 行の任意の位置で URL へのリンクを張る \\ & 例: \verb|大学Webは[[http://www.koeki-u.ac.jp]]です| \vspace*{0.8ex} \\\hline \verb|[[|URL\verb,|,タイトル\verb|]]| & 行の任意の位置で URL へのリンクをアンカー文字列指定で張る \\ & 例: \verb,それは[[http://roy|roy]]を見れば分かります, \\\hline \verb|{{|画像URL\verb|}}| \par \verb|{{|画像URL\verb,|,タイトル\verb|}}| & 画像(別サイトの画像URL)をその場に取り込む\\ \hline \verb*|* |項目1\par \verb*|* |項目2 & 箇条書き (行頭を \verb*|* | で始める行の連続)\par (長い行も項目ごとに適切にインデントされる)\\ \hline \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$\par \verb,|,項目$_1$\verb,|,項目$_2 \dots$ & 表 (行頭を \verb,|, で始めて項目を \verb,|, で区切る行の連続)\par (項目の先頭に \verb|*| を付けると見出し項目になる)\\ \hline \verb*| *|単語\verb*|* |\par \verb*| **|単語\verb*|** | & 強調\par (アスタリスク2個で、より強調)\\ \hline \verb*|- [ ]| または~ \verb*|- [x]| & チェックボックス (xつきでチェックされているチェックボックス)\\ \hline \end{supertabular} \end{table} その他、コメントエリアには様々な意味を持った特別な書き方が用意さ れています。入力エリアにマウスを合わせると、文字に特別な意味を付 けるために利用できる記法(マークダウン)のヘルプが表示されます(表 \ref{markdown})。 \subsection{書き込みへのファイルの添付} 添付ファイルは以下のいずれかの種類の\textbf{5MB以下}のファイルが 登録可能です。 \begin{quote} テキスト、画像、音声、動画、OpenDocument(ODF)、PDF \end{quote} ファイル名は\strong{空白を含まない英数字のもの}としてください。 それ以外は添付できない場合や利用者によってはダウンロードできない 場合があります。また、ファイルを添付する際にはかならずコメントエ リアに文章が必要で、あとで検索しやすい文章を入力するとよいでしょう。 \subsection{グループ掲示板への提出ファイル回収} \label{report} 用途を「レポート提出用」とした掲示板では、提出された添付ファイル をひとつにまとめて回収できます(グループ管理者のみ)。 自らが管理者である掲示板にて、「ファイル取得」をクリックすると、 そこに提出されたファイルを \texttt{archive.tar.gz} という1つの圧 縮ファイルにまとめて取得できます。tar+gzip 形式ファイルから中味 を取り出すには、保存ファイルのあるフォルダで「端末」(Windows10の 場合はコマンドプロンプト)を開いて以下のように入力します。 \begin{quote} \begin{verbatim} tar zxpf archive.tar.gz \end{verbatim} \end{quote} このコマンドの使えない古いWindowsは危険なのでアップグレードして ください。WindowsでGUIで取り出したい場合は、「7-zip」や「lhaplus」 などのソフトを検索して入れてみてください。Windows以外のOSでは標 準対応しているはずです。 \subsection{グループ掲示板への提出集計} 同じく「レポート提出用」掲示板では、コメント書き込みとファイル提 出をメンバーごとに点数化して集計できます(グループ管理者のみ)。原 則として、「コメント書き込み」、「ファイル添付」それぞれ「1回に つき1点」で換算します。 \begin{figure}[tb] \centering \subfigure[レポート提出状況表示画面]{ \includegraphics[bb=0 0 943 389,clip,width=0.4\columnwidth]{report-summary1.jpg} } \subfigure[全レポート提出集計画面]{ \includegraphics[bb=0 0 880 664,clip,width=0.4\columnwidth]{report-summary2.jpg} } \caption{提出状況表示画面} \label{rep-sum1} \end{figure} レポート提出用掲示板を開き、見出しの先頭にある「提出状況」に進む と、メンバーごとのコメントとファイル提出を点数化した表が得られま す(図\ref{rep-sum1}a)。この画面の末尾の「すべてのレポート板集計」 に進むと、そのグループで開かれている全てのレポート提出用掲示板の 提出状況をまとめた表全てと、それを集めたCSVファイルが得られます。 CSVファイルを表計算ソフトやデータベースに取り込めば採点集計に利 用できます(図\ref{rep-sum1}b)。 \subsection{グループの管理者追加とメンバー登録解除} 新規作成したグループは作成者のみ管理者ですが、メンバーが複数いる 場合は他者にも委任して管理者を増やせます。グループのホーム画面か ら「メンバーを個別選択しての操作」に進み \begin{quote}\small \framebox{同じチーム属性を付与} \framebox{メッセージ送信} \strong{\framebox{グループ管理者委任}} \framebox{グループ登録解除} \end{quote} 「グループ管理者委任」タブを開きます。下方のグループメンバーリス トから委任したい人にチェック後、[送信]ボタンで確定します。 また、間違ってメンバー登録したときなど、「グループ登録解除」から 解除できます。 \subsection{チームの作成} \label{mkteam} 同一グループをさらに細分した集団を「\strong{チーム}」として 作ることができます。 チームは結成しただけでは役立たず、それに属する掲示板を合わせて作 ることで機能します。それゆえ以下の3段の手順が必要です。 \begin{enumerate} \item チーム名を決めメンバーを選ぶ @ メンバー個別選択操作の画面 \item 掲示板の新規作成 @ グループの新規話題作成画面 \item 掲示板の属性変更 @ 掲示板の「編集」画面 \end{enumerate} 以下、手順を説明します。 \subsubsection{チームの結成} 操作したいグループのホーム画面を開き「メンバーを個別選択しての操 作」に進みます。 \begin{quote}\small \strong{\framebox{同じチーム属性を付与}} \framebox{メッセージ送信} \framebox{グループ管理者委任} \framebox{グループ登録解除} \end{quote} から「同じチーム属性を付与」を開き、 \begin{quote} \begin{tabular}{|l|c|} \hline チーム名 & \hspace*{10zw}\\\hline \end{tabular} \end{quote} に結成したいチーム名を入れます。枠内をクリックすると既に結成され ているチーム名が候補として現れます。チーム名決定後、下にあるユー ザ一覧からメンバーを選んでチェックし、最後にページ末尾の[送信」 ボタンを押します。 \subsubsection{チーム用掲示板の作成} グループのホーム画面に戻り「新規話題の作成」から掲示板を作ります。 このとき「通知先」を「\underline{全員}」にしておきます(通知機 能を使わないならチームを組む意味が乏しいため)。 \subsubsection{掲示板のチームへの委譲} 作成した掲示板を開き、すぐに「編集」を開き、属性変更します。 \begin{quote} □この話題を以下のチームのものにする \end{quote} にチェックを入れると、以下の枠が現れます。 \begin{quote} \begin{breakbox} \begin{verbatim} 現在の所属チーム設定: :なし 移動先チーム [なし ▼] □確認 [移動] [Reset] \end{verbatim} \end{breakbox} \end{quote} 移動先チーム名を一覧から選び「□確認」にもチェックを入れて[移動] をクリックします。 このようにして作成した掲示板への書き込みはチームメンバーに通知さ れるため、共同作業の連携が取りやすく進捗の助けとなります。 \subsection{新規グループの作成} 新しいグループは誰でもいつでも作れます。グローバルメニューから \begin{quote} 「グループ一覧」 → 「新規グループ作成」 \end{quote} としグループ作成画面に移行します。グループ作成者は自動的に 「管理者」となります。 \begin{supertabular}{|c|p{0.8\columnwidth}|} \hline \multicolumn{1}{|c|}{\bf 記入項目} & \hfil \bf 注意事項 \\\hline\hline グループ名 & SNS全体で一意に定まる名前にする。検索しやすい英数 字を含めておくと便利。\\\hline 一言説明 & グループの簡単な説明\\\hline 種別 & いずれかから選択: \begin{quote} 講義関連 / 個人的リスト / 管理用 / 一時的 / 友好目的 / サークル等 / イベント用 / 記録目的 / 謎目的 / 情報交換 / サポート / 練習用 \end{quote} \\ \hline 種別 & 以下の2つから選択: \begin{tabular}[t]{ll} % \hline ・自由参加 & 自由に参加/脱退できる\\ ・管理者承認制 & 参加手続き後管理者の承認が必要\\ \end{tabular} \\ \hline \end{supertabular} \vspace*{5mm} 加入モードを「管理者承認制」にすると、管理者が承認するまで加入は 保留されます。また、メンバー以外の人には掲示板が読めなくなります。 \section{FAQ} 感じやすい疑問と答をまとめました。 \begin{itemize} \item 非公開日記は書ますか 日記は全て「公開」です。基本的にSNSには公にしてよいものを 書き込むのが筋です。あまりおおっぴらにする必要のないもの があれば、「管理者承認制」のグループを作り、そこに書き込 んでください。ただし、加入している他者にはコピーすること ができるため、やはり極秘のものはSNSには書かず、胸のうちに しまっておく必要があります。これはTwitter等一般のSNSでも 同様で、鍵を掛けたからといって秘匿が保証されるわけではあ りません。 \item 誰か分からないニックネームや同姓同名者は識別できますか 利用者一覧やグループのホーム画面下部にユーザのアイコンが 並びます。そのアイコン上にマウスカーソルを乗せて(hover)く ださい。そのユーザの正式なアカウント名が出るので誰か分か ります。 \item ダイレクトメッセージは送れますか 「つながり」のないユーザには送れません。つながりは同一グ ループに加入することで得られます。共通で所属するグループ のホームから「メンバーを個別選択しての操作」に進むと、メ ンバー一覧が出るので、送信したい相手にチェックを入れてか ら「メッセージ送信」タブを開くとコメント入力できます。最 後に[送信]でダイレクトメッセージとなります。ただしこれは SNS上ではなく、電子メイルとして送られるので以後のやりとり はメイルベースとなり、かつ相互にメイルアドレスが開示され ることになります。 \item 既読通知機能はありますか ありません。実装予定もありません。というのも、利用者であ る学生にその機能の必要性を問うたら皆口を揃えて「絶対に入 れないでください」と訴えられました。現実問題として、相手 が「しっかり読んだこと」は保証できないできないいっぽう、 「既読」と通知された方はそれを期待するため、既読確認機能 は期待相反に起因するトラブルを生みやすく、インターネット の伝統的なメイルシステムでは実装しないことがよしとされて きましたが、LINEがパンドラの箱を開けました。 ただし、利用者がそもそも「s4画面を開いているか」は活動状 況把握には重要なため、\underline{最終ログイン時刻}だけは 相手のホーム画面に表示されるようにしてあります。また、管 理者であるグループの各掲示板でも同様のアクセス時刻確認が できます。 \item 誰かをグループに強制的に参加させられますか できません。ユーザが自分の意志で参加する必要があります。 「勝手にグループに入れて、勝手に外す」両方を他人にできる ようにすることは、疎外感に起因するトラブルの原因です。か わりに、同一グループ内での「チーム」を使用してください。 チームであれば、出し入れ自由で、変更しても同一グループで の結びつきは変わりません。 ただし、グループメンバーの「登録解除」に関しては、グルー プ管理者のみ可能です。最初加入したものの、その後音沙汰が なくなることはよくあり、その場合に通知メッセージがその人 に流れ続けるのを止めるために登録を解除できます。 \item 「新着」がたくさんありすぎて混乱します 「□新着ふくめて全部読んだことにする」にチェックを入れて 確定ボタンを押しましょう。全て読み終わったことにでき、次 からはスッキリします。 \item 「全部読んだことにする」を間違えて押してしまい最近の記事 を追えなくなりました 個人ホーム画面にある検索フォームに「\verb|@today|」や 「\verb|@2days|」、「\verb|@week|」を入れ検索してください。 それぞれ、「今日の日付」、「最近2日間」、「最近1週間」の 記事全てが検索結果として得られます。特定の日付の範囲指定 もでき、不等号を使い以下の例のように指定します。 \begin{quote} \begin{tabular}{ll} \verb|@>2018-01| & 2018年1月以降のもの\\ \verb|@<2018-01| & 2018年1月より前のもの\\ \verb|@>2017-01 @<2018-01 | & 2017年のもの\\ \end{tabular} \end{quote} \verb|@| キーワードは複数指定でき、その他の一般単語とも同 時指定できます。複数指定した場合はAND指定になります。 また、グループで進んでいる話題に追随したい場合は「話題一 覧」の先頭にある \colorbox[rgb]{0.8,1,0.8}{\framebox{一週 間のまとめ}} を押すと、直近一週間分の書き込み一覧が得られ ます。 \item ファイル制限5MBはきつくありませんか 負荷を軽くするためより小さいファイルを心掛けてください。 もっと大きなファイルを置く場合は、KoekiDrive等のクラウド を利用し、そのリンクを貼りましょう。現実問題として、官公 庁等へのファイルの提出には「5MB以内」などの制限がつくのが一 般的で、上限サイズを意識したファイル作成技術は重要です。 LibreOfficeでは文書中の画像右クリックの「圧縮」に、必要最 低限の画質と寸法に落す機能があり、元画像にもよりますがカ メラ写真などは10分の1程度に縮まることもあります。 \item docxファイルなどは乗りませんか 確率論ですがWordファイル等にはウィルスが仕込まれやすく、 対処するためにはウィルスチェックなどに多大な処理が必要で、 本システムの許容範囲を超えます。また、機器を問わずに参照 できることも理念の一つなので、PDFに変換して掲載してくださ い。 \item ぼくの撮ったさいきょうの写真を載せたのですがなんか 画質落ちました 画像は縦横とも\strong{1600ピクセルを超えない}大きさに縮小 されます。あしからず。 \item 気に入ったアイコンが2つ以上あるのですが… ユーザ識別に用いられるアイコンは1個しか登録できませんが、 プロフィール画像には何枚でも登録できます。登録画像の \strong{最後の1枚}がアイコンとして利用されます。 \item ハッシュタグって何ですか? どうやって使うの? 書き込み記事にs4からの全文検索キーワードを埋め込むことが できます(Twitterと違って\#なしのものも検索します)。たとえ ば、グループ内でたくさん掲示板を作ると大事な連絡がどの掲 示板にあるか探すのがたいへんになってきます。そのようなと きに、あらかじめ検索で特定しやすいキーワードを書き込みに 埋めておきます。その記事を探している人がどこかで質問した ら、その返事に「\verb|#検索キーワード|」を書いてあげると、 その単語での検索が結果一覧が得られるリンクが作成されます。 \item ハッシュタグじゃなくて直接特定の記事に飛ぶリンクを作りた いのですが \#記事番号 を二重角括弧で括ってコメント本文中に書いてくだ さい。たとえば \begin{quote} \begin{screen}\small \begin{verbatim} >#12345 公益さん、 その問題に関しては[[#11100]]にヒントがあります。 \end{verbatim} \end{screen} \end{quote} のように書き込むと \verb|[[#11100]]| の部分をクリックする とその記事に飛ぶリンクが作成されます。 \item 先輩から「s4の12345番を見ろ」と言われましたがどうしたらよ いのでしょう ホーム画面にある検索枠から「\verb|#12345|」を検索してくだ さい。その記事が見つかります。 \item いちいちリンクをクリックするのがツライです ショートカットキーを利用してください。``\kbd{Accel-}'' は ブラウザの設定するショートカット用のキーで、Firefoxのデフォ ルトの場合は \kbd{Shift+Alt} を押しながら、が相当します。 \begin{itemize} \item 画面上部のメニュー呼出し \begin{quote} \begin{tabular}[t]{ll} \kbd{Accel-1} & 「ホーム」\\ \kbd{Accel-2} & 「参加者一覧」\\ \kbd{Accel-3} & 「グループ一覧」\\ \kbd{Accel-4} & 「招待」\\ \kbd{Accel-5} & 「再ログイン」\\ \end{tabular} \end{quote} \item ホーム画面 \begin{quote} \begin{tabular}[t]{ll} \kbd{Accel-k} & 「検索単語入力」(グループホー ムでも有効)\\ \kbd{Accel-e} & 「プロフィールの編集」\\ \kbd{Accel-n} & 「新規話題の作成」\\ \kbd{Accel-f} & 「過去の提出ファイル」\\ \kbd{Accel-a} & 「日記」\\ \kbd{Accel-s} & 「参加中グループ」\\ \kbd{Accel-d} & 「最近の書き込み先」\\ \kbd{Accel-f} & 「新着」\\ \kbd{Accel-x} & 「×」\\ \end{tabular} \end{quote} \item 掲示板 \begin{quote} \begin{tabular}[t]{ll} \kbd{Accel-h} & そのグループのホーム画面へ\\ \kbd{Accel-c} & コメントエリアの消去/復活\\ \kbd{Accel-e} & 「編集」\\ \kbd{Accel-f} & 「ファイル取得」\\ \kbd{Accel-b} & 「末尾へ」\\ \kbd{Accel-s} & 「読刻」(ユーザごとの読んだ時 刻一覧)\\ \kbd{Accel-r} & 「再読み込み」(新着の取得)\\ \kbd{Accel-d} & 「最近の書き込み先」\\ \end{tabular} \end{quote} \end{itemize} \end{itemize} \section{効果的な利用に向けて} アクティブラーニングのような双方向の働きかけを重視する授業には、 s4を以下のような方針で活用して行くと効果的です。 \subsection{電子メイル確認習慣の確立} 友達同士の会話ではLINEのみで済ませ、メイルアプリの設定をしていな い学生も多いですが、就職活動や外部の人への連絡には必須です。 \begin{itemize} \item メイルアプリの設定 \item 受信許可ドメインの追加 \item 受信通知(チャイム等)の設定 \end{itemize} を確認して円滑に使えるようにしましょう。また、携帯電話会社の提供 するアドレスはケータイ同士でしか届かない問題が多発するため、 Yahoo等PCでも共有できるアドレスの利用を勧めます。また、大学のア ドレスもケータイ連動できるので、詳しくはroyのWebにある説明を参照 してください。 \subsection{日記の作成} アカウント作成したらすぐ、ホーム画面での個人日記に2つの話題を作 成しましょう。 \begin{description} \item[活動記録] 日記そのものに相当します。学習などの活動を時刻 つきで記録することは、自身の作業推進速度を把握する意 味で重要です。また、人間は\strong{書かないことは忘却}し ます。簡単なものほど忘れます。記録をつけることで長期 記憶に入りやすくなり、かつ後日s4の検索機能で一瞬で過 去の記録を取り出せるようにすることで、繰り返しの記憶 定着が促進化されます。 \item[連絡帳] 個人日記への他者の書き込みは、必ず通知が行きます。 他のメンバーからの連絡をもらうための日記を作っておく ととても便利です。 \end{description} \subsection{グループ作成直後} 新規グループを作成後にも、すぐ以下の設定で2つの掲示板を作ってお きましょう \begin{description} \item[連絡帳] 個人日記同様、通知先を「全員」にしたものを作り、 グループ全員への連絡に活用します。 \item[資料置き場] メンバー全員に配布する資料があれば、配布用の 掲示板を作りそこにまとめます。doc(x)/xls(x)ファイル 等は違う種類のコンピュータでは正常に読めないので添付 は禁止しています。PDFに変換した5MB以下のものにしてく ださい。この制限を超えたものを置く場合はKoekiDriveを 利用してください。 \item[成果物置き場] グループでなんらかのプロジェクトを進めてい る場合は、成果物をまとめる掲示板を作り、プロジェクト で利用する文書などをまとめましょう。 \end{description} \begin{thebibliography}{s4} \bibitem{s4koeki} 広瀬雄二. 超小型SNS「s4」による教育用情報システム導入過程の効率化. 東北公益文科大学研究論集 33 p.35-55. \end{thebibliography} \end{document}