yatex

annotate readme.meadow.j @ 313:fcdb9189cd9c

\cref Update (c)-line
author HIROSE Yuuji <yuuji@gentei.org>
date Wed, 08 Jan 2014 07:52:12 +0900
parents
children
rev   line source
yuuji@83 1 Meadow(Mule for Windows) への 野鳥のインストール
yuuji@83 2 *************************************************************
yuuji@83 3
yuuji@83 4 野鳥のインストールは、以下の3ステップで完了します。
yuuji@83 5
yuuji@83 6 (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定
yuuji@83 7 (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー
yuuji@83 8 (3) 取扱説明書(help/info)の設定
yuuji@83 9
yuuji@83 10 順に説明します。
yuuji@83 11
yuuji@83 12
yuuji@83 13 (1) 初期設定ファイル(~/.emacs)の設定
yuuji@83 14
yuuji@83 15 Emacsは、ユーザそれぞれの初期設定をホームディレクトリ(~/)の中にある
yuuji@83 16 .emacsというファイル(あるいは.emacs.elというファイル)から読み込みます。
yuuji@83 17
yuuji@83 18 ここでは、拡張子が.texであるファイルを読み込むと、自動的に野鳥が読み込
yuuji@83 19 まれるように設定します。
yuuji@83 20
yuuji@83 21 まず ~/.emacsに下の2項目を加えます。
yuuji@83 22
yuuji@83 23 (setq auto-mode-alist
yuuji@83 24 (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
yuuji@83 25 (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
yuuji@83 26
yuuji@83 27 次に野鳥の emacs-lisp ファイル群を置くディレクトリを load-path に加えます。
yuuji@83 28 たとえば、`~/src/emacs/yatex'に置くのであれば、
yuuji@83 29
yuuji@83 30 (setq load-path (cons "~/src/emacs/yatex" load-path))
yuuji@83 31
yuuji@83 32 などとします。もし、pLaTeX2e, dviout などのコマンドをインストールした場
yuuji@83 33 所にPATHを通していないときはこれらを明示的に指定します。以下の例は
yuuji@83 34 c:\ptex\bin にLaTeX関係のコマンドをインストールしてある場合の指定です。
yuuji@83 35
yuuji@83 36 (setq tex-command "c:/ptex/bin/platex")
yuuji@83 37 (setq dvi2-command "c:/ptex/bin/dviout")
yuuji@83 38
yuuji@83 39 これで、初期設定ファイルの設定は終了です。
yuuji@83 40
yuuji@83 41
yuuji@83 42
yuuji@83 43 (2) Emacs Lispファイル(*.el)のコピー
yuuji@83 44
yuuji@83 45 Emacs Lispで書かれた野鳥本体をインストールするには、(i) makeを使う方法
yuuji@83 46 と、(ii) 手動でコピーする方法とがあります。
yuuji@83 47
yuuji@83 48
yuuji@83 49 (i) makeを使う方法
yuuji@83 50
yuuji@83 51 Windows環境に Unix ライクなコマンドを提供する「Cygwin」を導入したりし
yuuji@83 52 て、makeが使える環境にある方は、次のような方法でインストールできます。
yuuji@83 53 そうでない方は(ii)に進んでください。
yuuji@83 54
yuuji@83 55 まず、Emacsなどのエディタでこのファイルと同じディレクトリにある
yuuji@83 56 makefileというファイルを開き、自分の環境にあわせて編集します。
yuuji@83 57
yuuji@83 58 たとえば、
yuuji@83 59
yuuji@83 60 PREFIX = /usr/localを、PREFIX = /usrにしたり、
yuuji@83 61
yuuji@83 62 ## mule2
yuuji@83 63 EMACS = mule
yuuji@83 64 EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS}
yuuji@83 65 ## emacs20
yuuji@83 66 #EMACS = emacs
yuuji@83 67 #EMACSDIR= ${PREFIX}/share/${EMACS}
yuuji@83 68 ## XEmacs
yuuji@83 69 #EMACS = xemacs
yuuji@83 70 #EMACSDIR= ${PREFIX}/lib/${EMACS}
yuuji@83 71
yuuji@83 72 を自分の使っているEmacsの種類にあわせたりします。行頭に#をつけるとコメ
yuuji@83 73 ント扱いとなり、その行は無効化されます。その行を有効にするためには、行
yuuji@83 74 頭の#を外します。
yuuji@83 75
yuuji@83 76 また、次の行の行頭に#をつけてください。
yuuji@83 77
yuuji@83 78 GEO = -geometry 80x20+0+0
yuuji@83 79
yuuji@83 80
yuuji@83 81 以下は書き換えた部分の例です
yuuji@83 82
yuuji@83 83 PREFIX=/usr/local/meadow
yuuji@83 84 EMACS=meadow
yuuji@83 85 EMACSDIR=${PREFIX}/site-lisp
yuuji@83 86 #GEO = -geometry 80x20+0+0
yuuji@83 87
yuuji@83 88 以上の作業が終わったら、makefileを保存し、bashなどのシェルで、
yuuji@83 89
yuuji@83 90 % export DISPLAY=":0.0"
yuuji@83 91 % make install
yuuji@83 92
yuuji@83 93 とすれば、インストールされます。
yuuji@83 94
yuuji@83 95 (3)の取扱説明書のインストールも基本的には終わっていますが、Emacsから読
yuuji@83 96 めるようにするために、info ディレクトリの dir というファイルにこのディ
yuuji@83 97 レクトリの dir ファイルの中身を追加してください。
yuuji@83 98
yuuji@83 99
yuuji@83 100
yuuji@83 101 (ii) 手動でコピーする方法
yuuji@83 102
yuuji@83 103 Windows環境などでmakeがなかったり、上記(i)のmake installが失敗する場合
yuuji@83 104 は、手動で必要ファイルをインストール(コピー)することができます。
yuuji@83 105
yuuji@83 106 たとえば、Meadow 用の外部Emacs-Lispパッケージをインストールするディレク
yuuji@83 107 トリが /usr/local/meadow/site-lisp/ だったとします。その場合、
yuuji@83 108 このアーカイブ(yatex<VERSION>.tar.gz)を展開したディレクトリ
yuuji@83 109 (yatex<VERSION>) をそこに移動します。すると、
yuuji@83 110 /usr/local/meadow/site-lisp/yatex<VERSION>/ というディレクト
yuuji@83 111 リになりますので、これをバージョン番号無しの
yuuji@83 112 /usr/local/meadow/site-lisp/yatex/
yuuji@83 113 にします。
yuuji@83 114
yuuji@83 115 これで野鳥は使えるようになっているはずですが、さらに実行速度をわずかばか
yuuji@83 116 り稼ぐため、Emacs Lispファイルをコンパイル(バイトコンパイル)することもで
yuuji@83 117 きます。ただし、バイトコンパイルする手順が決まっているので手動でやるのは
yuuji@83 118 Emacsについての知識が必要です。さらにバイトコンパイルしても実感できるほ
yuuji@83 119 ど速くはならないのであまりお勧めしません。それでもバイトコンパイルしたい
yuuji@83 120 場合は、Cygwinなど、makeの使える環境を用意して、それで自動的に処理する方
yuuji@83 121 が良いと思います。
yuuji@83 122
yuuji@83 123 (3) 取扱説明書(help/info)の設定
yuuji@83 124
yuuji@83 125 次に、各種の説明書をインストールします。
yuuji@83 126
yuuji@83 127 LaTeXマクロの利用解説書である help/YATEXHLP.jp ファイルを
yuuji@83 128 /usr/local/meadow/site-lisp/
yuuji@83 129 にコピーします。
yuuji@83 130
yuuji@83 131 野鳥自身のマニュアルである docs/yatexj, docs/yatexe と
yuuji@83 132 yahtml のマニュアルである docs/yahtmlj, docs/yahtmle を
yuuji@83 133 /usr/local/meadow/1.10/info/
yuuji@83 134 にコピーし、info ディレクトリの dir というファイルに
yuuji@83 135 このディレクトリの dir ファイルの中身を追加します。
yuuji@83 136
yuuji@83 137 以上でインストールは完了です。