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初級シスアド受けてみた
(初級シスアド=初級システムアドミニストレータ)

申し込み

購入した参考書

パソコンを使うようになって久しい。 よって気軽になにかの試験でも受けてみるかな〜と思い立った。 情報処理系の資格はたっくさんあるけど、 国でやってるものがやっぱ一番信頼度高いかなということで、 情報処理技術者センターの実地試験で一番合格率の高い初級シスアドを選んだ。 ってことで、 かなりいい加減 な動機だったりする(^^;)

まずはどんな感じの試験かを調べたいので本屋へ。 さすがメジャーな試験だけあって、本の種類はたっぷり。 逆に沢山ありすぎて、どれがいいんだかさっぱりわからず、 本屋にあった一番安い日本経済新聞社の 「らくらく初級シスアド図解教本」 というテキストを1冊購入。(2002/12/19)

申し込みは 情報処理技術者試験センター に願書を請求し郵送申し込みする方法と、直接 Web から申し込む方法の2通り。 最初 Web 申し込みの方法がわからなかったので、 情報処理技術者センターに願書請求したんだけど、 願書が届いたあとに、 Web 申し込みのやり方を知った。 切手代320円 損した(笑)。

Web での申し込みは、クレジットカードがあれば受験料も支払えて便利。 会場は山形県内は山形市のみ。うーん遠い(汗) 酒田からだと、秋田市のが近いかも? ということで、 秋田市で受験することにした。(2003/1/18) 山形市にしろ、秋田市にしろ、酒田からだと日帰りはきついなー。 もちろんツーリングとかなら余裕で日帰り圏内なんだけどね。

テキスト購入したものの全然開いていなかったので、 初級シスアドの試験の概要とかまるでわかってなかった。 申し込んでからテキスト開いたら、 午前午後ともに2時間半も試験時間がある。 うおー結構大変そ〜とかここで初めて気付くことに。

とは言え、試験日は 4/20 。申し込んだのが 1/8 でまだまだ先。 当然のことながらなかなか勉強する気になれず、1月は過ぎて行った…。 top

2月中旬〜3月中旬 テキスト中心に

2月に入っても、勉強する気にあまりなれず、はじめたのは中旬ごろ。 そこでまずやったのは、テキストを一通り読むということ。 とりあえずわからなくてもそこで止まらずテキストに書き込みもせずさらっと。 私が買った本は、 初級シスアド用のテキストの中でもかなり初歩の本だったらしい。 なのにわからない単語がかなりあった。 あと、一通り読んでみて感じたのは、 これって情報処理技術者試験なの? ということ。簿記っぽいことや、 統計っぽいことまではいっていて随分範囲が広く感じた。 私の知識が偏りすぎてるだけなのかもしれないけどね(^^;)

そして一通り読んだ状態で、 テキストの付録についていた平成14年秋の問題をやってみた。 午前がさっぱりわからん! 知らない単語が多い! が、午後はどちらかというと国語の読解のような問題で、思ったより苦労せず、 結果は午前 65% 午後 74% の正解率。 まだほっとんど勉強してない状態での結果としてはまぁまぁなのかもしれないけど、 午前は勘の要素がとても高くて、実質 50% くらいかな。

まずは自分の実力を認識できたので、 次からテキストをきちんと読んで、 わからない項目はノートをとり、テキストにチェックをいれた。 一通り読むときと違って随分時間がかかった。

テキストのページ順に進む。
  1. シスアドとパソコン

    パソコンの仕組みや周辺機器について。 単語はほとんど聞いたことあるけど、 実際どうやって動いているか、繋げているかまでわかって有意義だった。 特に苦労せず。

  2. 表計算ソフト

    あまり普段使わないソフトだけど、 テキスト読んで実際表計算ソフトで動かすととてもわかりやすい。 これも特に苦労せず。

  3. データベース

    私の中では鬼門であった…。
    もともとデータベースの概念がわかってないから、 テキスト読んでも何がなんだか。
    SQL はどうにか理解したけど、 正規形の問題は最後の最後までわけわからず。
    おかげで本番も撃沈(笑)。

  4. シスアドとネットワーク

    初級シスアドの範囲内では一番難しいと思う人が多そうだけど、 私はそーでもなかった。 知らない単語はけっこうあったけど、読めば理解できた。

  5. シスアドと業務知識

    あまりに広い範囲に驚き。
    html があるとおもえばほとんど簿記のような項目があって、 ほとんど暗記状態。
    苦労したのがグラフと図解の名前と用途を覚えること。 量が多くてなにがなんだか。
    それと、データの流れ図(E-RとかDFDとか)も苦労苦労。
    データベースほどじゃないけど、結構きつかった。

  6. シスアドと企業システム

    だいたい問題なかったけど、 システム開発の手順法システム稼動テスト法に少し戸惑った。

  7. 午後問題の対策

    E-R 図、データベース、表計算、ネットワーク、セキュリティ から細かい解説付きで例題が載ってた。
    ここでも E-R図と データベースはわけわからない状態に陥ってた。
    E-R図はそれでも解説見れば理解はできたが、 データベースはほんっとわけがわからない。 SQL も午後になるとさっぱり。どうしてここに NOT がはいるの? とか小さなことすらわからない。

あーもう データベースは捨てよう! 合格基準点以上が取れればいいんだからなにも満点とる必要はない。 わからないものに時間をかけるより、 少しでもわかるものを完璧にしたほうが効率はいいだろうという結論に達した。 まだ試験まで1か月以上のこしてこの結論。諦めはとても早い私(笑)。

勉強時間としては、この時期平均で1日1時間くらい。 だいたい夜ビール呑みながらやっていたので、 データベースもそりゃあ理解できるわけがない(笑)。 top

3月13日〜3月29日 なにもせず

日付がすでに限定されておりますが、 FFX-2 やりまくっててまったく勉強しませんでしたっ!

意志が弱い私は、さくっとゲームにはまってひたすらやっておりました。 弁解の余地なし。

4/1〜試験日前々日 過去問題を解きまくる

3/31 に受験表が届いたので、現実にもどることができた(笑)。 一応テキスト分は勉強したので、あとは過去問題を解くのみ! Web 検索で「初級シスアド 過去問題」で検索したらあっさりみつかった。 さすがメジャーな試験だけあるね。

過去問題は主に午前をやった。平成12年度春から平成14年度秋まで。 すると、過去問題から沢山出題されていることに気付いた。 わからなくても運もあるから、とにかく繰り返し繰り返し暗記状態になってた。 わからない単語はテキストみたり Web で調べたり。 午後問題は平成13年秋〜平成14年秋までとテキストの問題を数回確認。 午後問題はまったく同じ問題は出てないし、 読解力があればどうにかなる問題もあったから、少し軽く見ていたかもしれない。

4月入ってからの平均勉強時間は2時間くらい。 授業はじまって、準備でまったく勉強出来なかった日があったりしたので、 なにもない日は3、4時間とかやってたと思う。でもビール呑みながらだけど(笑)。

FMラジオを聞きながら勉強していた。 なんだか高校受験や大学受験を思いだした。 そういうことを考えながら勉強していたから、意外とたのしく勉強出来た。 top

本番直前

4/19 に秋田市入り。あいのくの雨。
最初に試験会場の場所を確認しに行った。 受験表の地図がいい加減でわかりにくかった(涙) いやあ前日確認しておいてよかったよ。 会場の秋田経法大付属高校

宿に到着したあとは、適当にノート見たりテキスト開いたり。 テレビ見て、宿のご飯たべて基本的にはぐーたら。 だって今更あがいたってしゃーないし。 雨降っていなければ、秋田市街地探索をしたかったんだけど、断念。 すなおに宿でだらだら過ごした。

4/20 は7時起床。やっぱり雨(T_T) しっかり朝ご飯を食べて 8:20 早めに宿を出発。 会場入る前にコンビニでおにぎりとパンを購入。 会場には一応食堂があるらしいけど、混雑回避対策のため。

会場である高校は、秋田市街地から離れていて、周りは田んぼだらけ。 店も全然ない場所だったのに、すごい賑やかだった。

3年生の教室に自分の番号があった。 しかも私はいっちばん前。試験官とかなり近い(汗)。 机も小さいし、机と机の間隔がずいぶん狭くてびっくり。こんなもんだったっけ? ついでに同じ教室内にはほっとんどが男性。しかも年齢層が高い。 あれか、会社から取れって言われた人が多いのかね。 見た感じ30人中女は私を含め二人って感じであった。

開始30分前くらいに教室に入ったんだけど、 あまり周りにわるあがきをしている人はいなかった。 中には4冊5冊も参考書を出していた人もいたけど、ほんのごく一部って感じ。 私も一応机の上に出してはみたものの、 集中できるわけもなくずっと電話ぽちぽちいじってた(^^;)

試験開始10分前に試験官から注意事項が言われた。 机に置いて良いものは鉛筆、シャープペンシル、消しゴム、定規、時計。 鼻炎ぎみだったのでティッシュは置いてはだめか聞いてみた。 ちょっと曇った顔をされたけど、OK が出た(^^;) でもハンカチとかもだめなのかね。そのくらいいいじゃんと思うんだけどネ。 不正対策なんだろうなあ。 top

いざ本番 午前編

試験時間 9:30〜12:00。2時間半の長丁場。 全80問で4つの選択肢から1つ正解を選んでマークする。 問題としては、過去問からが半分近く出ていたような気がする。 新しい問題から、こんな問題もシスアドの問題なんだ〜ってものまで80問。 とりあえずわからない問題は消去法で選択して、マークし終わったのが11時。 午前は時間が余ると言われていたけどほんとに余っちゃった。 自信がないものにチェックを入れたら12問くらい。 合格基準と言われている7割はそれでも越えていたので、 最悪この12問が全部間違っていてもどうにかなるなと思ったので、 もう一度一通り確認して提出。11時20分頃退席。

でも、退席しなけりゃよかったと後悔。 休憩するところがまったくないのだ。 控えの休憩教室とかが用意されているわけでもなく、外は雨。 周りに食べる所はありそうにないし、 高校内の食堂は満員とかなりきつかったなー。 結局下駄箱ですわって12時までぼーっとしてから、 ふたたび教室に戻ってコンビニで買ったおにぎりを食べた。 top

いざ本番 午後編

昼休みは退屈で、はよはじまってくんないかなーって感じ。 午後の問題はますますテキスト開く気になれず、 CDウォークマンでぼーっと音楽聴いてた。緊張感ゼロ(汗)

試験開始前10分前に試験官から午前と全く同じ注意事項を言われ、 13時になって試験開始。15時30分まで。

午後の問題は前フリの文が長く、現代文みたいな感じ。 例外なく今回もそんな感じ。 しょっぱな RAID の問題でびっくりしたけど、問1 は特に問題なく解けた。 問2は表計算。 表計算もセルが多いとわけわからんなあと思いつつ、どうにか埋める。 でもどれも正解のような気がしてあまり自信なし。

そして問3…。魔のデータベース SQL… ぱらぱら見てても全然わかんねぇ〜! ちょっと焦った。うぉーこりゃやばい。焦ると事態はさらに悪化。 「○×!○×をよろしくおねがいしますっ!」 などという選挙カーまで現れ出したっ! SQL がわかってないこともあって気が散りまくり。ほんっと選挙カーに立腹。 それからしばらく選挙カーがうるさくて、問4からも影響だしまくった(涙)。

気が付くとあと15分というところ。 やばいっマークしなくちゃっ! と慌ててマークシートを埋めた。 見直しなんてやってらんない。 残り5分で見直しなんて不可能なので、 ピンポイントでマークミスがないかだけチェック。 午前とはうってかわって午後はまるで時間がなかった。

かなりぐったり。半分くらいは消去法で、自信がもてなかったため、 こりゃやべーなーと思いつつ、宿に戻った。 top

自己採点

当日夕方にはすでに、回答速報があちこちWebに転がってた。 さすが。 まずはわりと取れたと思った午前。勘というか消去法で選んだものが ほぼ全滅(涙) なんてこった。といっても不正解は13問で、正解率は83%ほど。 もうちょっと勘が冴えるかと思ったけどだめだったな〜。 しかも勘違いで落したものもあるし。 でも余裕で合格圏内だったから良としましょう。

さて問題の午後。

あら、問1 全問正解、問2 1問だけ間違ってた…。 さい先いいなと思っていたけど、やっぱり問3 SQL は 10問中3問しか正解せず。 SQL だけだったら確実に落ちてたねっ! でも、そのあと問5はちょっと悪かったけど、 あとは間違っても1問か2問という意外な結果に。 間違えたのが15問、そのうち問3と問5だけで11問(笑)。 結局単純な正解率は 66/81 という、午前とたいしてかわらない結果に。 午前で勘がまったくはずれたから、午後で巻き返したのね…。 運も良かったような気がするなこりゃ。

正解率だけなら問題なさそうだったけど、 午後は全然チェックできなくてマークミスの可能性もとても高く、 わりと心配だった。 あと、受験番号のマークミスがあった場合、採点すらされないということで、 万が一そんなことがあったら立ち直れないよなあ〜と漠然と考えた。

ま、とりあえずは終わったし、自己採点も終わったので、 あとは結果を待ちますか。 1か月後はなげーなぁ。 top

合格発表

合格発表は 5/20 の午前0時より。 去年に比べ1週間ほど早く合格発表がされる模様。 試験後1か月経っていたのもあって、忘れかけてたんだけど、 やっぱり発表間近になると緊張緊張。 マークミスがなければきっと大丈夫だと思うんだけど、 それでも100%大丈夫とは言い切れないしね。

結果

さすがに前日はえらく気になった。 早く結果見たいな〜とそわそわ。 なのに、当日はすっかりお風呂に入ったり日記を書いたりで、 気付いたのが0時15分。 情報処理技術者試験センターの Web に一斉にアクセス集中したからか、 全然繋がらず、繋がったのが0時30分頃。 繋がってもトップページに行けただけで、 成績照会ページまで辿り着くのにこれまた5分くらい。 まあでも思った程ではなかったかな。もっと繋がらないと思っていたから。

受験番号と指定のパスワードを入力してドキドキの結果発表! 最初に目に入ったのが「700」っていう数字。 700 が二つ綺麗に並んでいたから一瞬何がなにやらわからなかった。 午前午後ともスコア700。 両方スコア600以上で合格ということで、わりと良いスコアで合格できた。 嬉しいという気分より安心っていう気分のが強かったな〜。

それにしても、あれだけ出来てないと思っていた午後と、 わりと出来たと思っていた午前が同じスコアってどういうこっちゃ(笑)。 午後は知識というよりも、国語の長文読解のような要素があったからかも。 現代文はわりと得意だったからさ。まあなんにしても運も味方してくれた。 よかったよかった。

ちなみに、平成15年春 初級システムアドミニストレータの受験者数は 74,371人。合格者は 22,240人。合格率は29.9%。 例年だいたい35%くらいなので、今回は低かったみたい。 全国一斉統一選挙で選挙カー騒音のせいだよ、絶対! top

感想とか

合格率は30%と意外に低く、やっぱり勉強しないと受からない。 合格証書 けれど、 まったくパソコンを触ったことが無い人でも参考書で暗記すれば合格可能で (もちろん大変だろうが…) 果して「試験に受かった=コンピュータを難なく使うことができる」 と言い切れるかどうかは疑問。

シスアドに合格しましたっ! と掲示板などに機種依存文字を使っての書き込みがあったりすると、 せっかく初級シスアド合格したのに…活かせていないよって思ってしまう。

でも、仮にも国家試験と言われるものだし、取っておいて損はないと思う。

私は基本的には勉強というものが好きじゃない。 けれど、こういう試験は、会社で受けろと命令された人で無い限り、 義務ではなく本人の意志で受験するわけで、 無理ならさくっと捨ててしまえば良い。 受験料も5100円と捨ててもさほど痛くない金額ということもあり、 「めんどうならいつでも辞めればいいや」 という気楽な考えがあったから逆に苦痛もなく勉強できた。

あと、性格的な問題もあるが、 あまり完璧に全ての問題を理解しようと思ってなかったのもよかったのだと思う。 とにかく私は SQL がわからず、午前程度の問題なら理解出来ても、 少し長くなるとてんでダメ。 けれど、こういう試験は満点を取る必要がなく、 合格基準点以上とれば良いわけだから、 最後までわからないものはさくっと見捨てたおかげで、 精神的な焦りはあまりなくなった。 得意不得意分野を自分で分析して、ダメなものを捨てるなら、 他のものをできるだけ完璧に修得する。そういう考えもアリだと思う。

一番大切なのは自分を追い込まないこと。これにつきると思う。 いやあほんと、受かって良かった。

レポート終了。最後までおつき合いいただきありがとうございました。